2009年04月03日

さよなら、オリノコ川。

ちょっと暗くなりますが、本音を書きます。
今までずっとクサミ旅で封印していた内容です(笑)

hanasakuTUC.jpg
去年の今頃のトゥクピタ。
今年は花咲くの遅いなぁ。

ついにあした、トゥクピタの街を去ります。

しばらくは首都カラカスで調整して、
一般的に治安が比較的良いとされている、
ベネズエラ西部のアンデスのふもとの街で、
あと6ヶ月弱を過ごす予定です。
以前旅行した土地だったんですが、物価も安く、治安も良いし、
日本人の仲間も3〜4時間圏内の場所に何人か住んでいるので、
ここよりも物理的・精神的にかなり恵まれた場所だと思います。


私はここに来る前、海外に住んだことはありませんでしたが、
プライベートや添乗で52カ国を旅行しました。
その中にはもちろんバックパックを背負って、
貧しい地域で安宿に長期間泊まったこともありますし、
観光地化されてない場所に添乗し、40人近いお客さんを連れて
倒れる寸前まで仕事をしたこともあります。


そこで自分はちょっと根拠の無い勘違いしてたわけです。

「世界にある、沢山の国を自分の目で見てきた。
中には貧しい発展途上国もあって、その実態もよく知っている。
何カ国も自分ひとりで旅行したし、お客さんと一緒に行ったし、
自分ひとりでいくつもの問題を切り抜けてきたから、
ベネズエラに住んだとしても、なんとかやっていけるだろう」

しかし、今まで行った52カ国では、どんな安い宿に泊まろうと、
あくまでも「お客さんとして」扱われていただけだと思いました。


初めて住んだ日本以外の国。
見た目のまったく違う外国人が「お客さん」ではなくて、
そこの住人として住む事の難しさを知りました。
自分と180度違う考え方を持つ人達が本当にいる事を知りました。
「日本」ブランドがまったく通用しない場所があるのを知りました。
仕事とか意地とかポリシーとかよりも、安全が大事なのを知りました。
自分を守れるのは、最後は自分自身しかないことを知りました。
今まで自分が「異文化理解」と思っていた事は、
全部勘違いしていたニセモノだとわかりました。
「差別」という意識を、自分も持っていた事に気づきました。


何があったのか、諸事情で多くは語れませんが、
抽象的でわかりにくい文章だと思いますが、
前後の文章から汲み取ってください。。。(汗)


もちろんこの街の人全員が、攻撃をしかけてくるわけではなく、
それはごくごく一部の人。千人に一人ぐらい。
この街にも差別意識を持たない親切な人はたくさんいます。
日本よりも、西の街よりも、その割合が多少低いだけ。

例えば、いつも心配してくれる向かいのおばあちゃん、
老人ホームの前に座って、いつも手を振ってくれるおじいさん、
「新しい肉入荷したよ」と声をかけてくるスーパーの兄ちゃん、
いつも少しおまけをしてくれる市場のおばさん、
公園でいつも声をかけてくる気のいい酔っ払いオヤジ3人組、
1年半たってやっと最近懐いてくれた上司の子供、
最近はワラオ語で話しかけてくれるようになったワラオの人たち、
襲われたら駆け込んで来いと言ってくれた中華的商店のオーナー、
差別的扱いに抗議してた私に加勢してくれたタクシーの運転手、
嫌がらせに反撃していた所を冷静に止めてくれた顔見知りの兵士、
私と一緒になって仕事をして、助けてくれた他の機関の仲間、
そしてこの職場のみなさん。

見知らぬ土地で、言葉の壁で言いたい事もロクに言えず、
地味に孤独に耐えていたときでも、
本当にそれらの人々の存在には救われました。
ここまで頑張ってこれたのも、この人たちの助けや、
日本人の仲間、そして日本で支えてくれている皆さんの
支えがあってからこそ。感謝しています。

そんな人に支えられながら、
「途中で投げ出したくない」という一心で、
頑固にちょっと無理もしながら踏ん張って来ましたが、
ついにここを去らなくてはならなくなってしました。


やはりこのような形で街を去るのは切ないですが、
ここに住んだことは、決してマイナス面だけでは無いと思っています。

日本人が誰も行ったこと無いような奥地のワラオの村での生活、
日本では見られないような広い空の夕暮れや星空の下で生活して、
川を行くボートの目の前で川イルカが飛び跳ねてくれたり、
マングローブの林の中で青い蝶をカメラに収めようと必死になったり。

そして自分が無意識に持っていた驕りとか、
自分の内面、そんなところもよくわかったし、
自分が知らなかった多くの事を気づかせてくれました。




さーて、カラカスに着いたらしばらく暇だなぁ。
折角のチャンス、海にでも潜りに行こっかなぁ…。
posted by hitsuji(クサミがある) at 04:44| 茨城 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | ベネズエラ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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